リスニングは「聴く」力より「解く」力
英語のリスニングが苦手でどうしたらいいですかという質問がよくあります。
リスニングなのだから、試験で流される音声を聞き取る練習をしなければと思いがちですが、そうではありません。
リスニングで得点するために最も必要なのは、何が問われていて、何を答え、何を聞くべきなのかを瞬時に判断する「問題処理能力」なのです。
共通テストの英語はリーディング100点、リスニング100点の配点となっていますが、受験生の平均的な得点を見ると、リーディングの点数が高い者はリスニングの点数も高くなっています。ほとんどの受験生はリスニングに重点を置いた勉強などしていないのにもかかわらず、リーディングとリスニングの得点は比例しているのです。
このことから、共通テストのリスニング問題で得点するためには、聞き取る練習に専念しなくてもよいということがわかります。
ただし、まったく音を無視した勉強をすればよいというのではありません。高度なリスニングスキルを身につけるような勉強をしなくてもよいというのであって、単語の発音がわからなくてよいわけではありません。
リスニングにこれだけは必要!!
➀ 単語の発音
英単語を覚える際には必ず発音記号、強勢位置を見て、音声を聞いて覚えるようにしておきましょう。
特に、リスニングで流される英語は、読解の時と違って日常的な英語が多いので、基本語彙はどのように発音されるのかを知っておくことが重要です。
② 選択肢の速読力
選択肢で書かれている英文は基礎的なもので占められていますが、急ぎ過ぎると意味を勘違いするようなものも含まれています。
また、日常会話で使用されるようなくだけた言い回しも多くあるので、選択肢の意味を正確に読み取れるように、ふだんの読解の勉強の時にも意識はしておきたいところです。
まとめ
共通テストのリスニング問題に恐れる必要はありません。
得点するために必要なのは聞き取る力ではなく問題を解くための力。
文法問題、読解問題でこの解くための力を養いつつ、単語を覚える際には発音を含めて覚えていくことで十分に得点アップにつながることと思います。
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